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Uターンズ

第1章 神輿

「わっしょい、わっしょい、わっしょい……!」

「ほら~もっと元気出してぇ!」

車両通行止めになっているバス通りを、神輿は揺れながら少しずつ進んでいく。

うだるような暑さ、先導の町内会役員の男性は時々、手拭いで汗を拭いていた。

「もう少し~、学校の前で休憩だからね~」


前方に、笠木小学校のクリーム色の塀が見えてきた。

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