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Uターンズ

第2章 親子

学校の正門前に、大きなクーラーボックスが置かれていた。


ここで休憩、一本ずつジュースをもらって飲むことになっている。


「オレンジジュース、そっちは足りてる!?」
「炭酸もあるよ~」

ここにも町内会の法被を着た大人が数名いて、忙しそうに動き回っていた。


「だからぁ…茜が…でしょお」「違うよね薫くん!」
「ん~と~」
「違うのっ!ね、そういうことにしよ♪」

さっき聞いた声がすると思ったら、薫が6年生二人とすっかり打ち解け、ジュースを飲みながらはしゃいでいる。

(そうか、小さいほうが茜ちゃん…)

「あ… お父さん来た」


茜が指さすほうを見ると、Tシャツに短パン姿の男性が立っていた。

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