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裏・恋のハードル高し!!

第9章 小さな変化

でも、いつもの言い合いよりも…何か違う。


俺は未来に呼ばれて階段に向かうが、いきなりのチカの頭突きにミラが倒れるのを、間一髪で抱きとめた。


「おい、ミラ!!しっかりしろ!!目を開けろ!!ミラ!!」


脳震盪。
揺すっちゃいけないから、抱きかかえたまま声をかける。

ったく!!
チカは何がしたいんだよ!!


ミラが目を覚ませばチカとまた喧嘩。


涙を流す頬を拭き取れば、俺の手なんて払い除けられる。

チカ、チカ、チカ、チカ。
いつだってミラの心はチカばっかり。

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