刑事とJK~続編~
第7章 敵に塩を送る
「南…!!」
飛鳥は
清隆を通り過ぎて
南に抱き着いた
「あす…か…///」
「南…ごめんなさい…あたし馬鹿だったよ…」
飛鳥は南に顔を埋めたまま言った
「あたしはやっぱり、南が好き…好きだよ…」
「…///」
俺も抱きしめて…いいのかな…?
南は、ゆっくり飛鳥の腕を掴んだ
そして…
自分から離した
「…南…?」
「…」
南は、後ろを向いて歩き出した
「な…なんでぇええ…?」
飛鳥の目は、涙で溢れていた
「おい南!!」
『南さん!!』
斉藤やゆうひは南を呼び止めようとするが
南は止まろうとしない
「なんでよぉ…南いぃ…」
ひっくひっくとしゃくりあげる飛鳥の横を、何かが走り抜けた
「えっ…」
その何かが、自分の方へ走って来る気配がして
南は顔だけ振り向いた
と同時に、清隆のパンチが南の頬を打った
「!!!!」
周りにいた全員が驚いた
殴られて、よろけた南は清隆を睨みつける
「何しやがんだお前…」
「こっちのセリフだ!!
わかんないのか!?
飛鳥はあんたが好きなんだよ!!」
「俺なんかじゃ…だめだ」
「それは飛鳥が決めることだ!!ちゃんと飛鳥の言葉を聞けよ!!」
「…」
黙りこくる南の元に、飛鳥は寄った
指で涙を拭い、言った