刑事とJK~続編~
第8章 江戸っ子交通安全!?
斉藤、南、藤野は小屋を出た
「すっげ…」
目の前に広がる風景は、よくテレビで見る時代劇の舞台
そのまんま
まるで昔にタイムスリップしたかのようだ
ちょんまげの男
かんざしの女
馬
城…
「こんな本格的なとこで、撮影すんだよな」
「ああ」
特別に許可が下り、撮影のために一部場所を貸してもらえることになっている
「…にしても」
本当にどうやって、交通安全を呼び掛ける映像を撮るんだ…?
斉藤は腕を組んで悩んだ
「あ、真理子~///」
突然、藤野が言い出した
斉藤もそっちへ目をやった
「あ…///」
ゆうひ、飛鳥、真理子もそれぞれ衣装を着てやって来た
ゆうひは…おそらく町娘
それがまた可愛らしいのなんのって…///
『あー、斉藤は侍かぁ!!』
「ま、まあな…///」
「南は、お役人なの?」
「そんなとこだ。飛鳥は?」
「あたしはこの村の村長の一人娘」
設定が細かい…
「あら?泰輔は何の役?」
「俺は農民になっちゃったよー…
真理子は?
えらく豪華な…」
「うふっ、お姫様だよん♪」
「ひゃああっ、さすが真理子ぉ!!
俺と真理子の身分の差がえぐいな!!」
「愛に身分なんて関係ないでしょ♪?」
「ああ!!
真理子大好きだぁ!!///」
馬鹿もいるが
これで役者は揃った
問題はここからだ…