刑事とJK~続編~
第8章 江戸っ子交通安全!?
「んじゃ、さっそく本題に入んぞ」
斉藤が皆を指揮った
が
「本題?」
と全員が口を揃えて言った
「撮影のことだよ」
「あ、そうだった!!」
藤野はポンと手を叩いた
「それで…問題は車なんだよな…どうやってさりげなく出すか…」
「車?
この時代に車なんてあるわけないじゃないの♪」
「そりゃそうだけどよ…
車が出てきたほうが、交通安全の呼び掛けにはピッタリじゃねぇか?」
「交通安全?」
また斉藤以外の全員が口を揃えた
「だって…小学生相手に、しっかりメッセージが伝わるようにしねぇとダメじゃねぇか?」
「小学生??」
「…」
不思議に思った斉藤は、念のため尋ねた
「オレ言ったよな?
小学生に見せる、交通安全の呼び掛けの撮影をしに行くって…」
「そうなの!!!??」
え…
『あたしてっきりドラマの撮影に出られるのかと思ってた~』
「俺も、"必殺仕事人"とか"水戸黄門"とかに出られると思ってた…」
「小学生相手かよ!!」
「それ早く言っといてよね!!
あーガックリ」
ガックリはこっちのセリフだ!!
オレはちゃんと言ったのに、
どうせてめぇらが「映画村きゃっほ~い」とかぬかして
最後まで人の話聞いてなかっただけだろ!!
「…とりあえず、そういうことだ」
「ガックリ~」
全員うっせぇよ!!!!