刑事とJK~続編~
第8章 江戸っ子交通安全!?
「それじゃあ、構成を考えないとな」
おお、さすが南!!
おめぇのことはムカつくけど、こういうときはやっぱり1番話が通じんだな!!
「車はさすがにこの時代には向いてない
代わりに馬でも使うか」
南の言葉に、斉藤はうんうんと頷いた
「他に、ストーリーに何か組み込みたい話とかあるか?」
『はい!!』
ゆうひが手を挙げた
『あたし、恋愛ものが入れたいなぁー///』
「はいはい」
南は紙に書き留めた
「はい、あたしは戦い要素を入れてほしい!!」
飛鳥の意見も書いていく
「実は農民が1番強かったっていう話を入れたい!!」
「…それはちょっと…
まぁ、書いておくが…」
続いて真理子が手を挙げた
「さらわれたお姫様を、王子様が助けてくれるって話がいいなぁ♪」
「王子様っていうか、お殿様だな…」
一通り意見が出た
しかしゆうひはまだ足そうとする
『えっとさぁ、主人公のピンチに奇跡が起こってほしい!!』
「食べたおにぎりが毒入りだったってのも入れてほしい!!」
「18禁入れてほしい!!」「却下!!」
…
話が脱線してきている…
こんだけ意見が出た割に、交通安全についてはかけらも触れていない…
斉藤は、やっぱりこのメンバーは失敗だった
と後悔した
「よし、じゃあこれを全部繋げて、素晴らしい映画を作るぞ!!」
南は何気に張り切っている
…それを繋げようとするおめぇもすげぇよ…