刑事とJK~続編~
第8章 江戸っ子交通安全!?
*・。.・*・.°・*.
――時は昔、それはそれは美しい姫君がおりました
「はあ、退屈。
何か面白いことはないのかしら?」
姫君の名前は"真理子"
真理子姫は毎日毎日、たいそう暇にしていました
そんなある日…
「…あ、あなたたちは誰!?
きゃあああああ!!!」
真理子姫は、山賊にさらわれてしまったのです
「お放しなさい!!
この汚らわしいブタどもめ!!」
真理子姫は必死に抵抗しますが、どうにも逃げることが出来ません
「私はこのままどうなってしまうのでしょうか…
ああ、どなたかお助け下さいまし…」
真理子姫がそう言ったときでした―――
「こらあ!!
お前らお姫様に何をしてるんだー!!」
鍬を片手に、農民の"泰輔之助"が助けに来たのです
泰輔之助は、山賊を鍬で次々と倒していきました
「お怪我はありませんか?真理子姫様…」
「大丈夫です、助けていただいてありがとうございます…お名前は…?」
「泰輔之助、といいます。たまたま近くを通り掛かったもんで」
「何にせよ、ありがとうございました。
ああ、少しお腹が空きましたわ」
「それなら、俺の家においでください
美味しいみそ汁が作ってあります」
「本当ですか♪?
では…」
こうして、ひとまず危機を乗り越えた真理子姫は
泰輔之助の家に行くことになりました―――――