刑事とJK~続編~
第10章 爆弾狂の名
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「はぁっ、あっ、ぁあっ、あ…ああん…」
…
朝になった
カーテンを開けると、眩しさで目を細めた
窓から離れ、椅子に掛けてあった服を着る
シャツのボタンを留めている時だった
「もう行っちゃうんだ?」
女の声に、返した
「まぁね。
あ、金は机に置いといたから」
着替え終えると、靴を履いた
「うーん残念、お兄さんサイコーだったけど
もう会えなくなるんだね」
「俺はサイコーでもなかったけどね」
「ええ?酷いこと言うのね…
あたしに文句つけたの、あんたが初めてよ」
ソファーに置いておいた鞄を、肩に提げる
「もうちょっと汚れてない方が、良かったかな?」
「あたし汚いってこと?
ふふっ、ほんとに面白い人ね」
扉に手を掛け、開けた
「純粋な子がいいってことだよ」
「純粋ね…
次はもっと猫みたいにねだってあげる。
またね、小泉さん」
「ああ」
外へ出て
扉を
閉めた
ほんとに、ここ最近はろくな女がいないなぁ
体ばっかで、中身を見ようとしない
…そういう点でいうと
ああ、あの子が恋しく思えるね
どうして誘拐した時に一回ヤっとかなかったんだろうな?
まぁ、過去を悔やんでも仕方ないか
「もう一度、会えたらなぁ」
…ゆうひちゃん