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刑事とJK~続編~

第10章 爆弾狂の名

朝食を取ろうと、コンビニへ寄った


入ってすぐ目に留まったのは、本日の朝刊だった


何故目に留まったのか



それは見出しに興味深い物が書かれていたからだ



小泉は新聞を手にとって読んだ


「……。
…何か、面白いことになってるね」



ククッと微笑を漏らし、新聞を片付けた






「…こういうのは、腹が立つねー…」







―――――――――――





「おい斉藤!!
今日の新聞見たか!?」




朝っぱらから、藤野が仕事部屋に飛び込んできた



「読んでねぇよ」


斉藤が言うと、藤野は新聞を机に広げた



「何ですか?」


シゲも面白そうに覗いて来る



斉藤は新聞の見出しを読んだ






"爆弾狂の恐怖再び!!"







「"爆弾狂"?」



とりあえず読み進めていく




"7月××日、〇〇県の老人ホームが爆発した。
死者2名、重軽傷が5名出た今回の爆発…
老人ホームからは爆弾が発見され、使われていた爆弾の種類から、
20××年に日本中を震撼させた小泉容疑者による犯行ではないかと見て、警察は捜査を続けている。"




「小泉…」




「またあいつか」



シゲはため息をついた



「…何で老人ホームを…?」


「さあな、何でもいいから爆発させたかったんじゃないのか?」



「…」




斉藤の中では、何かが引っ掛かっていた



その何かがどういうものかは分からないが…




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