刑事とJK~続編~
第10章 爆弾狂の名
「資料室、行ってくる」
「え、あ…はい」
斉藤は刑事科の資料室へ向かった
資料室に入ると、ずらりと並んだ本棚
その本棚には、過去に起こった事件についての詳細・記事が置かれている
「…これと、これと…これか」
その中からファイルを三冊ほど取り出し、机に置いた
さっそく一冊目に目を通す
"20××年、20代の若手社員1名負傷"
"20××年、中学校爆破。生徒5名負傷"
"20××年、大学へ向かうバスが爆発
乗客8名が死傷"
「…」
どれもこれも、小泉の犯行だ
犯人はわかっているが、捕まえられない
オレは逮捕出来たが、結局は逃げられる始末…
「はぁ…」
―――――――――――
「おい斉藤、見てみろ」
「あ?」
昨日に引き続き、また藤野が新聞を広げた
「…今度は線路…」
△△県の新幹線の線路が爆破され、新幹線が横転した…
乗客11名が死亡、153名が重軽傷―――
「どんどん過激になっていくな」
「ほんとに、狂ってますよ」
「…ああ…」
まただ…
それから立て続けに、小泉の犯行と思われる事件が2件起きた
住宅街が突然の爆発
そして神社で爆発
どれもこれも、バラバラの場所で起こっている