刑事とJK~続編~
第11章 頼れるクレイジー野郎
『じゃあどうすんのさ!?
このままじゃ逃げようにも逃げらんないじゃん!!』
「外から警察とかが来たら何とかなるだろうけど
それは俺にとって不都合だからねー」
小泉はもう一度見取り図を眺め、歩き出した
『…どこ行くの?』
「クク…俺は爆弾狂の小泉だよ?」
小泉は壁の前で立ち止まると、内ポケットから何か小さな、小指ほどの筒を取り出した
『え…まさか…』
「ククク」
ライターで火を付け、ポイッと投げた
小さな筒は、カツンと地面に当たり
ドカンッ!!
と爆発した
『ありえない!!』
「ありえたでしょ?」
壁にはポッカリと穴が空いていた
「そしたら行こうか」
小泉はその穴をくぐろうと足を通した
ふと、天井にカメラが付いていることに気がついた
「クク…」
カメラに向かって
卑しい笑みを浮かべ
奥へ進んで行った
『あ、ちょっと待って…』
ゆうひも急いで奥へ進んだ