刑事とJK~続編~
第11章 頼れるクレイジー野郎
『な…何して…』
お魚さんが…
お魚さんがぁ…
「サメって血に敏感らしいからさ」
魚の残骸からは、ポタポタと血が滴り
"プール"の中へ落ちていく
小泉はその魚の残骸に爆弾を埋め込んだ
「釣れるかな?」
『…』
しばらく経った時だった
小泉は後ろに下がった
『?』
その瞬間
ザパアアァーン!!!
と水中から何かが飛び出す豪快な音と一緒に
ワゴン車より一回りも二回りも巨大なサメが姿を現した
『っ―――!!!』
驚きのあまり声も出なかった
サメは、その大きく真っ赤な口を開け
魚の残骸にかぶりついた
口の中に入れると、体を大きくよじらせ
また水中へと消えていった
「迫力満点」
楽しそうな小泉
ゆうひはまだ動くことが出来ない
「本当の楽しみは次なんだから」
小泉は何やら手にしているスイッチを押した
ズウゥーン
と、1階が揺れた
…
「あれ?
思ったよりつまんなかったね」
小泉は残念そうな表情を見せ、"プール"に目をやった
「怪獣は退治しましたよ?
お姫様♪」
水面には、さっきのサメが白い腹を見せて浮かんでいた