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刑事とJK~続編~

第11章 頼れるクレイジー野郎



小泉は無理矢理男の口をこじ開け、爆弾を突っ込んだ



「ククッ、あのサメもおいしいおいしいって言って食ったよ?」


「んー!!んー!!」



『小泉、そんなことしちゃダメぇー!!!』



ゆうひは小泉を止めようとしたが
小泉の冷たい瞳に、金縛りにあったようになった



『や…約束したじゃん…殺さないって…』



小泉はゆうひの言葉を耳に入れない



「ククッ、3――――
2――――」



「んんんー!!!!
んんー!!!!」




「1―――――…」




『やめてよ小泉いいぃー!!!!』



「ドオン!!!」



小泉は大声で叫んだ




「あ…ぁ…」



男は頭を垂れた



『…小泉…?』



「ククッ、見てゆうひちゃん。こいつ気絶しちゃったよ」



小泉は笑ってゆうひの方を見た


『…』



「約束、ちゃんと守ってあげたよ?
びっくりした?」



ゆうひは胸を撫で下ろした



『よ…かった…』



「クククッ」




小泉は管理部屋の装置の前に立った



「あ、ほら、警察来たみたい」



『え?』



ゆうひはモニター画面を見た



水族館の周りには救急車やパトカーがたくさん停まっている



「きっと1階に溜まった水で、中に入れないんだね」



『あ、シャッター開けなきゃ…』



ゆうひがボタンを押そうとした時



小泉はその手を取った




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