刑事とJK~続編~
第11章 頼れるクレイジー野郎
「うわ、何だこいつ
腕折れてんじゃねぇか…」
斉藤が男の様子を見ていると、ゆうひは斉藤にしがみついた
「?///
どうした?」
『…何も…///』
「…怖ぇ思い、したんじゃねぇの?」
ゆうひは黙って頷いた
「もっと早く来てやれなくて、ごめんな…」
『ううん…大丈夫…』
斉藤はゆうひの頭を撫でてやった
この世界で1番愛してる人は…
間違いなく斉藤だ
それは、絶対間違いない…
じゃあ…
小泉に対してのこの気持ちって、何なんだろう…
好き、とは…
愛してる、とは…
また別の感情…
もし、
もし、もう一度だけあいつと会うことが出来たなら
この気持ちの正体が
わかる気がする…
――――――――――
その後、救助隊がやって来て
ゆうひやその他の客は保護された
犯人の男は気を失ったままで、また目が覚めたら事情聴取を行う予定だそうだ
今回の事件では、幸い死者は一人も出なかった
あれだけ凄まじい爆発が何度も起き、水に飲まれた人もたくさんいた中で
この0人という数字は奇跡に近いのではないか?
何はともあれ、ゆうひは安心した