刑事とJK~続編~
第11章 頼れるクレイジー野郎
それからしばらくして
声が聞こえた
「ゆうひ!!!」
ゆうひは顔を上げた
『さいとぉ…』
目の前にはドボドボになった斉藤がいた
斉藤は急いでゆうひのもとへ駆け寄ってきて
抱きしめた
「よかった…無事で、よかった…」
『…///
何でそんなにドボドボなの?』
「ドアこじ開けたらいきなり水が噴き出てきやがったんだ…
何があったんだ…?」
『…んっと…』
…小泉のことを
話すべき…?
「目…赤い…」
『…海水が目に入ったの』
「…
ほんとか?」
『ぅぅん』
「は?
どっちだよ?」
『あ!!
犯人こいつだよ!!』
ゆうひは突然立ち上がり、気絶した男の方を指差した
「…こいつが?」
『うん…小泉じゃ…なかった』
ゆうひは言葉を濁らせた
「やっぱりな」
『え…』
あたしが小泉と一緒にいたこと…バレた?
「オレも、今回の事件はあいつじゃねぇ気がしてた…」
『ほ、ほんとに!!?』
「ああ…確信はなかったけどな。
子供とか、若い奴らをずっと狙ってた小泉が
いきなり老人ホームなんかを爆破させるとは思えなかったから」
『…』
それを聞けたゆうひは、なぜか少しだけ嬉しくなった