刑事とJK~続編~
第14章 ありがとう
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「あー、落ち着けオレ…
状況を把握しろ…
まず何が起こってる…?
敵情を報告しろ…」
『ちょっと、ご飯の時にブツブツ言わないでよ
しかも、内容意味わかんないし』
ゆうひは持っていた茶碗を置いた
「こんな非常事態に黙ってられっかよ!?」
『非常事態ってあんたねー…』
「でも…ほんとにほんとに…ほんとなのか…?」
『うん、今日仕事場でいっぱい吐いたし
病院行ったらどんぴしゃり』
「…どれ…くらい…?」
『んー、4週間くらい?』
「…オレが…父親に?」
『そうだよ?
斉藤がお父さん』
斉藤は箸を置いた
「男?女?」
『ふふ、まだわかんないよ』
「な、名前どうする…!?
男女兼用!!?」
『なんかトイレみたい…
ってか、まだまだ出産までは時間あるんだから
あんたはちょっと落ち着け』
「無理無理無理無理…落ち着いてなんていられねぇよ
無理無理無理…」
『うっさい』
ゆうひは斉藤のスネをガンッと蹴った
「~~~っでぇええ!!!」
『先にご飯食べなさい』
「はい…」
斉藤はおとなしくして、夕食を食べた