刑事とJK~続編~
第15章 すれ違い
―――――――――――
朝を迎えた
斉藤は目を覚ますと、静かにベッドから下りた
ゆうひも目を覚ましたが、
斉藤が自分を起こさないように…という気遣いに甘えて
もう少し眠っておいた
朝ごはんは昨日の残りで適当に済ませ
「行ってくる」
と呟くように行って仕事へ向かった
そのあと、やっとゆうひは体を起こした
『あたし…逃げてる…?』
斉藤から、小泉についての話を持ち掛けられるのが怖くて…
知らず知らずのうちに
斉藤を避けてる…
誰か…何とかしてほしい…
ゆうひはどこかに電話をかけた
「―――――…もしもし、飛鳥?
突然ごめんね」
《ううん、どうしたの?》
「あ…今時間大丈夫?」
《うん、今日も仕事は午後勤務だからっ
あ、赤ちゃん出来たんだってね、南が嬉しそうに喋ってくれたよ。
ほんとおめでとう!!》
「うん、ありがとう…」
《どうしたのー、
もっと喜んだらあ?》
また、グッときた
「飛鳥ぁ…あたし、あたしどうしたらいいのぉ…?」
《え、何!?
何かあったの…!?》
「…あの、ね…――――」
ゆうひは飛鳥に全て話した
どうにもできない心配と不安を、全て受話器に向かってぶちまけた