刑事とJK~続編~
第16章 お義父様、お義母様!!
「あらあら、正貴にゆうひさんじゃないですか!!」
光子はそれはそれはとびきりの笑顔で迎えてくれた
笑った顔は、どこか真理子に似ている
『お久しぶりですお義母さん!!』
ゆうひが深々とお辞儀すると、光子は優しく抱きしめてくれた
「遠いところをよく来てくれましたね」
『いえいえ、そんな…』
続いて光子は、斉藤も抱きしめようとした
「い、いいっつぅの…!!」
斉藤は光子を押し返す
「そんなこと言わないで、正貴…私の可愛い子なんだから…」
『そうだよ、親子水入らず』
光子の悲しそうな顔と、ゆうひの言葉で
斉藤は仕方なく抱きしめさせた
「まあまあ、大きくなりましたね」
「いや、前と変わんねぇと思うが…」
「とにかく、中でゆっくりしていきなさい」
光子は後ろを向き、二人を案内するかのように歩き出した
ゆうひは嬉しそうに付いて行くが
斉藤はそんな気分にはなれない
屋敷…家の中は、本当に広かった
庭もさることながら、家もこれほど広いとは…
『ひとりだったら迷子になる自信あるよ』
「…んな誇らしげに言われてもなぁ…」
3人は、一際立派な襖の部屋の前まできた
「源十郎さん、開けますよ」
「入れ」
光子の声に応えるように、部屋の中から聞こえた