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刑事とJK~続編~

第17章 トレジャーハンター



しかし…


その後は掘れども掘れども
出てくるのは土ばかり



「ヤベー…もう顔しか出ねぇー…」


「俺はもう顔も半分埋まってるぞ?」



そろそろ二人にも体力の限界が近づいてきていた



『…ここじゃないのかなー…?』



「さあな」



斉藤はシャベルを地上に乗せ、自分も勢いをつけて地上に上った



『あ~あ~、泥だらけ』


ゆうひは斉藤の服に付いた土を払った


「他になんか考えはねぇか?」


『んー…思いつかない』



「だな…」



藤野も地上に上がり、自分で土を払った


「にしても、暑すぎる…日陰~…」



藤野は屋敷の軒下に入った



「昼間はあんまし陰ができねぇんだな…」


斉藤は上を見上げた


空には雲ひとつない



と、そこであるものが目に入った


「おい真理子」


「なあに?♪」



斉藤は塀の向こう側を指差して言った



「あの木ってよぉ…」


「?」



真理子は斉藤が指差した方へ目を向け、「ああ~」と感嘆の声を上げた



「あの木は昔っから枯れたままだよね♪」


「ああ、そのくせ他の木の倍くらいの高さがあっからな…」



「懐かし~、あたしたちが小さい時、"まっすぐおばけの木"って呼んでなかった?♪」



「…んなこともあったなー…」



斉藤はボーッと、まっすぐおばけの木を眺めた





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