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刑事とJK~続編~

第17章 トレジャーハンター



…ザッ

ザッ…


ガッ


「!!
何かある!!」


藤野がシャベルを地面に突き刺したとき、明らかに土とは違う何かに当たった音がした


『ほんと!?』


ゆうひは穴を覗き込んだ


「藤野、もうちょいだ」

「おー!!」



…そして



4人の前には両腕を広げたくらいの大きさの、錆び付いた蓋が姿を見せた


「来たあー♪!!」

「やったな斉藤!!」

「ったりめぇだろ…って、おい」

斉藤の背中に、ゆうひは飛びついた


『斉藤…すごいよ///』


「…まぁ…///」


『惚れ直したぞよ』


「惚れ直す?
惚れ続けるの間違いじゃねぇの?」


『…どっちも一緒///』



あたしは、どれだけあんたが好きなんだろうなぁ…?///



「そこの二人、イチャついてる場合じゃないぞ?」


藤野はしゃがんで、蓋に付いていた取っ手を握った



「お、開けんのか?」



「ああ。…ん…ちょっと重い…かも」


藤野は歯を食いしばって、ズズズっと蓋をずらした


斉藤もそれを手伝おうと手を伸ばした時だった―――



『あっ!!』

「きゃっ、ちょっと!!」




「?」


どうした?と頭を上げると、目の前にはたくさんの男たちがいた

自分と藤野を囲うようにズラッと並んだ男たちの内の数人に、ゆうひと真理子は腕を掴まれていた




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