刑事とJK~続編~
第17章 トレジャーハンター
『何よあんたら、放して!!』
ゆうひは自分を掴んでいる男の手を振りほどこうとするが
やはり敵わない
「ってめぇら、汚ぇ手で触ってんじゃねぇよ!!」
斉藤は穴から出て、男たちに殴り掛かろうとした
が、その中に見覚えのある顔があった
「っ…てめぇ、確か…」
「おはようございます、2日前にお会いしましたね。
家の中で…」
この男は、2日前に源十郎の元へ来て
土地の買収を申し出た男だ
「まさか、宝を見つけてくれるとは…
わざわざありがとうございます」
「うっせぇよ、そいつらを放せ」
「出来ない要求ですね、早々悪いのですが
ちょっと痛いめにあっちゃってください」
そう言うと、斉藤と藤野に他の男たちが飛び掛かった
藤野も急いで地上に上がり、斉藤と一緒に戦闘体勢を取った
目の前から飛び込んでくる拳を避け、その腕を掴みざま相手の腹に膝を入れる
そして後ろから飛び掛かってきた男の懐に潜り込み、勢いに任せて投げ飛ばした
『(ああ~斉藤カッコイイよぉお///)』
自分が捕まっていることなどそっちのけで
ついつい斉藤に魅入ってしまう
「泰輔、違うわ、右よ右!!」
真理子が叫ぶので、ゆうひも藤野を見た
藤野は右からくる男の足を引っ掛けて倒した
「真理子、サンキュー!!」
「サンキューじゃないわよ!!
前、前!!」
「え?
うわっ!!」
藤野は間一髪前から来る蹴りを避けた
「真理子ありがと~!!」
「だから、後ろー!!!」