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刑事とJK~続編~

第17章 トレジャーハンター


「…ぐ、偶然だ!!
早くこのじいさんを捕らえろ!!」


男たちは源十郎に襲い掛かる。しかし源十郎はぬいぐるみとでも戯れているかのように
男たちを投げ飛ばしていった




「お義父さん…ハンパなく強い…」

藤野は驚きのあまり、開いた口が塞がらなかった


「まだあんだけ動けるたぁ知らなかったな…」



斉藤は、全員が源十郎に気を取られている間に
ゆうひの元へ向かった


「放せっつってんだろ!!」


「げふっ!!」


ゆうひを掴んでいた男は隙丸出しで、斉藤に殴られるとあっさり倒れてしまった


「ったく」


『斉藤…!///』



ゆうひは斉藤の服を引っ張った


『ありがとう…なんだけど…何か、お義父さんが凄すぎて…』


源十郎は息一つ乱さず、かかってくる敵をのしていく


「老人の動きじゃ…ねぇな」



そう時間のかからない内に、残ったのは二人になった


真理子を掴んでいる男と、さっきから態度のでかい男だ



斉藤、藤野、そして源十郎はその二人をジリジリと追い詰めていった



「く…来るんじゃない!!
この女がどうなってもいいのか!?」


「きゃあ!!」


そう、まだ相手の手の内には真理子がいたのだ



「真理子を放せ!!
ただじゃおかんぞ!?」


藤野は必死に逸る気持ちを抑えた


「泰輔…助けて…」


真理子のその表情を見ているだけで
今にも手が出そうになる…


しかし、今1番大事なことは真理子の身の安全だ


うかつに行動できない




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