刑事とJK~続編~
第18章 刑事危機
「そ、それだって誤解だってわかれば…」
「わかったところで、人の斉藤に抱くイメージってのは
"麻薬犯"だけだ。
いくら写真が偽物だとわかっても、人の人に対するイメージを払拭することなんて
なかなか出来やしない」
「そんな…」
そして中島が言った
「だから、斉藤君をクビにしたんだよ。一旦ね」
「…一旦?」
「ああ。彼の功績に、
"麻薬犯"とかいう傷をつけないため
写真をばらまかれる前にクビにしたんだ」
「でも先輩は…刑事辞めたら何にもなんないんすよ!!?」
「だから"一旦"って言っただろう、嘉山君?」
中島は立ち上がった
「命令を出す
南君、嘉山君、藤野君、吉川君。
この写真の贈り主を探し出せ!!」
!!
「は、はい!!!」
犯人を見つけ、逮捕し次第
斉藤君を再び刑事として迎えよう…―――