刑事とJK~続編~
第18章 刑事危機
斉藤は藤野からあらかた話を聞いた
「…ってぇことは、何だ…?」
斉藤は湯井の顔を覗き込む
「前におめぇを捕まえたオレへの腹いせに、そんなくっだらねぇことしたってのか?」
「…」
「てめぇのせいでこっちがどんな思いしたかわかってんのか!?ああ!?」
「はい斉藤、どうどう」
藤野は斉藤をなだめた
「とりあえず身柄を移動させて、そのあと証拠を探すか」
南は湯井を立ち上がらせ、停めておいたパトカーに乗せた
「はあ…」
「どうした斉藤、
犯人捕まったんだぞ?」
「捕まったって、オレの仕事が見つかるわけじゃねぇんだよ…」
斉藤は買っておいたコンビニ弁当を持ち、トボトボと歩き出した
「刑事科戻るぞー?」
「オレぁもう刑事じゃねぇよ…」
「あれ、さっき言ってなかったか?
お前刑事復帰」
「へ?」
斉藤は振り返った
「中島さんは、最初っからお前をクビにするつもりなんて無かったんだよ」
「へ??」
「むしろ、お前を助けるために取った手段だ」
「へ???」
「だから明日からちゃんと仕事来いよ」
「……お…おう!!!」