刑事とJK~続編~
第19章 終わりへの始まり
〈アミューズメントパークの広さは、なんと東京ドーム4つ分!!
本当に大きいですね~!!〉
画面上のキャスターは、建物の方へ歩いて行く
「くだらねぇ」
「…とか言いつつがっつり見てるじゃないっすか…?」
〈入口も大きいですねー。
あ、見てくださ~い、マスコットキャラクターの"アミュー君"が迎えてくれますよ!!きゃ~アミュー君~!!〉
「るせぇ、さっさと中に入りやがれ!!」
「先輩、テレビに文句言わないでください」
キャスターはアミュー君と戯れた後
ようやく建物内に入った
カメラもその後を付いていった
〈わあ~、すごく綺麗で、何よりも楽しそ…
え…?〉
猫かぶりだったキャスターの顔色が一変した
「?」
〈ちょっと…あなたたちは誰で―――ブツン――――〉
「あ?」
いきなり暗くなり、そのあとはザーーーと白黒の落ち着かない画面になってしまった
「放送、途切れちゃいましたね…」
シゲは唖然としている
「まあ、これが生放送の怖いとこだな」
藤野は大して気にしてないようだったが
斉藤にはただ事ではないように思えた
「…」
キャスターの顔の変わり様が尋常じゃなかった…
向こうも一応プロだ
カメラの前でそう簡単に笑顔を絶やしたりはしねぇはず…
それが、今見せた顔は…
「斉藤、早く食えよ
7:30から会議なんだからな」
「あ、おう」
斉藤は急いでざるそばを食べ終えた