テキストサイズ

刑事とJK~続編~

第19章 終わりへの始まり


―――――――――――


pm6:30


「あ、ゆうひ?」


《はい、何?》



「今日帰り遅くなっから、先に寝といてくれていいし…わりぃ」


《仕事忙しいなら、仕方ないかっ、了解》



「ん、じゃあな」



携帯を仕舞い、食堂へ向かった

今夜、例の不法入国者についての対策会議が行われることになったので

今のうちに腹ごしらえをしておく



食堂では、すでにシゲや藤野が食事を取っていた



斉藤もざるそばを注文し、二人と同じ席に着いた




「先輩って、麺類食べてること多いっすよね」


シャケをつまみながら、シゲがこっちを見てきた


「うめぇからな」



我ながら、適当すぎる返事だ



「でしょうね…あ、先輩、あれっすよ」


「あ?」



シゲは食堂のテレビに目線を送った


〈さあやってまいりました、残りあとわずかで開園することになります、アミューズメントパークでーす!!〉


テレビには今人気の売れっ子キャスターが映っていた


その後ろにある馬鹿でかい建物が、シゲの言ってたアミューズメントパークなのだろう


どうやらそこの生中継中のようだ



「んなもんガキの遊び場だ」


「先輩ひどい、あれを楽しみにしてる人が世界にどれだけいると思ってんすか?」


「おめぇくらいだろ」


「意外と斉藤みたいな奴がハマったりするんだよな」



「るっせぇ藤野」




ストーリーメニュー

TOPTOPへ