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刑事とJK~続編~

第20章 篭城突入策

――――――――――


「はい、もしもし?」


長谷川が電話に出ると、掛けてきたのはアメリカ刑事科本部からだった


《長谷川、どういうことだ!!(英語)》


「どうしたんだ?(英語)」



《どうしたもこうしたも、ミサイルが発射準備を開始し出したぞ!!》


「なっ…!!?」


長谷川はアミューズメントパークの方を振り向いた


…まさか…ダイナマイトでの攻撃のせいで

犯人はこちら側に交渉の余地なしと判断し、ミサイルの発射装置を起動させたのか…



「発射まではあとどれくらいある?」


《今さっき動きはじめたところだ…あと、1時間55分で発射する》



「わかった…」


長谷川は電話を切ると、田巻の方へ向き直った



「あんたのおかげで、ミサイルは起動してしまった」


「?
何のことだ」



「何の考えもなしに班員を突撃させたり、その班員にも大した指示を出さなかったり…
随分と身勝手な室長さんだな」

田巻は睨みながら、長谷川と向かい合った


「何か文句あるなら、遠回しな言い方をするな。
はっきりと喋れ」



「俺にそんな時間はない」


吐き捨てるようにそう言うと、長谷川は斉藤に電話をかけた



―――――




《―――…ってわけだ。核ミサイル誘導装置を直ちに見つけだし、ミサイルを止めろ…斉藤》


「責任重大…了解っす」



《応援をそのうち送る。
また何かあったら連絡しろ》



「はい」



ピッと携帯を切った


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