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刑事とJK~続編~

第20章 篭城突入策

『「こ、小泉!!?』」


「やっ、お二人さん元気?」

小泉はヒラヒラと手を振った



「ここで会ったが百年目だ、小泉、てめぇを逮捕する…!!」


「なんだ、せっかく助けてあげたのに礼のひとつもなしか」


「るせぇ!!
助けろなんざ言った覚えねぇよ!!」


斉藤の発言に、小泉は口を尖らせた


「別に…こっちだってお前を助けようとは思ってなかったし。
ゆうひちゃんのためだもんね」


そう言ってゆうひの手を握った


『ちょちょちょ…!!』


ゆうひは急いで小泉の手を離し、斉藤の背中にしがみついた



「何で逃げるのー?」


『逃げるし!!』


「小泉…てめぇ一体何企んで…」

ドンッ


驚いて地面に目をやると、銃痕が…


続いて上を見上げると、パークの2階から銃を構えてこっちを狙っている男の姿が見えた



「やべぇ…」



斉藤は急いでゆうひを引っ張って、ダイナマイトでシャッターに空けた穴に逃げ込んだ


ドンッ ドンッ


『きゃあああ!!!』


ゆうひも必死に頭を守りながら走った


「♪」


小泉は鼻歌気分で、二人の後ろを付いて来た



何とかパーク内に逃げ込むこと、そして突入(?)することに成功した



「ククッ、危なかったね」



「何でてめぇまで付いて来てんだよ!!?」



「そんなの俺の勝手だろ?」



「…この事件が解決すりゃ、真っ先に捕まえてやる」



「じゃあ、俺をかけて南って刑事と競争しなきゃね
あいつも俺を捕まえる気満々だったからさ」


小泉は顔を傾けて言った



「知るか!!
付いて来んなら、ムショまで付いて来いよ!!」


「行くわけないじゃん、そんなとこまで」


「てんめぇー…」



『まぁまぁ、落ち着いて…』




その時、斉藤の携帯に電話が掛かった



「もしもし?」



《斉藤、俺だ…長谷川だ》



「どうしたんすか…?」


受話器の向こうから、ため息混じりで聞こえてきた



《…作動しちまったようだ》



「え…?」




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