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刑事とJK~続編~

第22章 仲間

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「お待ち…ください…」



男はどんどん歩いて行く




「お…待ち…」



アミューズメントパークのすぐ隣にある大きな公園まで来た




「お待ちください!!!」


千花は必死になって、歩いていく男の腕を掴んだ


とその瞬間、男は千花の肩を掴み、公園の脇に植えてある木に押しつけた


グンと顔が近づき、その距離約3cm…



「…!!///」



「久しぶりだな、小さいお姫さん」




「あ…あなた様は…」



やっぱり、あの時の…



「覚えてたか
そんなに俺とのキス良かった?」


男はペロッと舌なめずりをした


「ふ…ふざけないでください!!」


千花は男を突き飛ばした



「うお、狂暴」



千花は男を睨みつけた



この男は、いつの日か千花と子供たちを誘拐した人間だった


逃がしてくれると言って、去り際に無理矢理キスされたのだ




「それで睨んでるつもりかよ?全然怖くねーし、むしろ可愛い(笑)」



男は千花の顔を指で撫でた



「今、警察の方がたくさんいらっしゃいますから…
今すぐ突き出します!!」



「だっはっはー!!
何言い出すかと思えば…あーあ、おチビには無理な話だ」



「おチビ!!?」



「やってみな、警察にチクろうとした瞬間、またさらってやるからよ」



男の発言に、嘘は感じられない…



「…」



千花は悔しくなって、下唇を噛んだ




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