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刑事とJK~続編~

第3章 トムおじさんの正体



斉藤、細川明、トムの三人は、三宅武志の遺体を宴の場から少し離れた、いくぶん涼しい場所に移動させた



「武志…武志ぃ…」


『…』




ゆうひは泣きつづける舞のそばにいてやった


ただ、何と声をかければいいかわからなかったが…






三人が帰って来ると、まず細川明が口を開いた




「三宅さんの背中には、包丁が刺さっていました…」




それを聞いたアンソニーは驚いた



「ワタシノ包丁、昨日カラ1本アリマセンデシタ!!」




「…誰かが盗んで、それを凶器にしたんでしょうかねー?」



トムは髭を撫でながら言う




「それから、三宅の顔には殴られた跡があった
喧嘩からの殺害だったかもしれねぇ」



と、斉藤が言うと、トムが口を挟んだ



「あ、それは私が殴りました~」



「え!!??」




「安心してくださーい、殴りはしましたが、殺してはいませんよ」


「仮にも、こっちは客であなたはガイドでしょう!?
手をあげるなんて…信じられないわ!!
勢いあなたが殺しちゃったんじゃないの?」



細川百恵はトムを非難した


しかしゆうひは言った




『トムさんの言ってることは本当です!!
あたし、その場にいましたもん!!』




「…何でゆうひが?」




『それは…』




…言いたくない



舞さんの前で


斉藤の前で…





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