刑事とJK~続編~
第3章 トムおじさんの正体
『いやあああああぁー!!!』
思わず足を崩しそうになったゆうひを、トムが支えた
「おっと」
「…死んでる…な」
斉藤は三宅の遺体を確認した
まさか、新婚旅行で殺人が起こるだなんて…誰が予想していただろう
一旦3人はその場から離れ、宴の場に戻った
「斉藤さん、三宅さんは見つかりましたか!?」
細川明の問い掛けに斉藤は答えた
「見つけた…が、…死んでた」
全員が大きく目を開けた
「死んでた…?」
「嘘…武志が…死んで…?
嘘でしょ!!??」
三宅舞は斉藤の体を揺すったが、斉藤は何も言わない
「嘘って…いってよぉおぉー…」
舞はその場に泣き崩れた
「それで…死んでたって…
三宅さんはどこに…?」
唾を飲み込んで、細川明は聞いた
「遺体は林の中に置いたままだ。
後で回収すっから、細川さんも手伝って下さい」
「ぼ、僕が…?
わ…わかりました」
「斉藤さんは…、えらく落ち着いてらっしゃるのね…」
細川百恵は、声のトーンを落として言った
「ええ、まあ…」
『…』
…斉藤、刑事だってことは言わないのかな…?
ゆうひはだいぶショックから立ち直ってきた
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