刑事とJK~続編~
第27章 この子に託してもいいかな
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小泉とゆうひは、廊下…それも、出口に近いところにいた
『斉藤…大丈夫かなぁ?』
心配げに廊下の奥を見つめるゆうひ
小泉も、ずっとそこを見ていた
『…小泉…』
「どうしたの?」
『ほんとにお腹、大丈夫なの?』
「心配してくれてありがと」
チュッとゆうひの頬にキスを落とした
『なぁあーっ、ちょっと…!!///』
「クク、ねぇゆうひちゃん…」
『…?』
「抱きしめてって言ったら…怒る?」
…何を考えているのか、わからないことが多い
今ももちろん…わからないけど…
『どうだろう』
わからないけど
今小泉を突き放してしまえば…
こいつは
孤独になる
『最初で最後だからね』
ゆうひはそっと腕を伸ばした
「"最初"じゃないでしょ?」
小泉は微笑した
ゆうひの腕は小泉の首に回った
小泉も、ゆうひを優しく抱き寄せる
「…」
枝美
ありがとう…
俺を愛してくれて、俺なんかを…愛してくれて…
こうやってもう一度だけ…抱きしめさせてくれて…
ありがとう…