刑事とJK~続編~
第27章 この子に託してもいいかな
「こんなとこで死のうとなんてすんじゃねぇよ!!!
やり直そうがしまいが関係ねぇ!!
てめぇは俺が逮捕して、ムショに送ってやんだ!!!」
大きく息を吸い込んだ
「勝手に死ぬなんざ…俺が許さねぇかんなああああ!!!!」
『あたしだって許さないから!!だから…死なないでよお、小泉ぃいい!!!』
君らってほんと…
馬鹿で
我が儘なんだね…
「斉藤、ゆうひちゃん!!」
「…」
『…』
小泉は二人に向き合った
「君たちの子に…
託してもいいかな…?」
崩れ落ちる建物
今まで見たことのないくらい
穏やかな表情
『何…言って…?』
「斉藤…ゆうひちゃん…あのね…」
別れがつらいことは
よく知っている
「二人に出会えて…楽しかったよ?」
つらいものだとは
知っているけど…
「ありがとう」
避けられないこと…なんだよね…