刑事とJK~続編~
第32章 愛しい未来たち
この小さな手が
きっとみるみるうちに、大きくなっていくんだろう
私たちがかつてそうだったように
今までは自分のことでいっぱいいっぱいだったけれど
もう私たちには君がいるんだね
可愛い子
強くなってね
愛しい子
優しい子になってね
そしてこれからは、君がこのバトンを持つ番だ
たくさんの人の、たくさんの思いが詰まったこのバトンを持って
走って
輝いて…
私たちは走り終えた
君にバトンを渡すために、全力で走って渡せたよ
もう走りはしないけれど
まだ君と一緒にいる
声を張り上げて
応援している
私たちの番が終わったっていうのは、寂しいものだけれど
私たちを背負って走ってくれる君を見ていられるなら
これはこれで、いいのかもしれないね
もう一度だけ、言わせてね
輝いて…
私の、私たちの
愛しい未来たち…
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