刑事とJK~続編~
第4章 刑事始動
「何で、妊娠したって嘘ついてまで結婚したんだ…?」
「斉藤さん、あたしのこと知りたいんだぁー///」
「…答えたくねぇなら、別にいい…」
舞はソファーに座り直し、膝に手を置いた
「…結婚したら…ほんとに好きな人が出来るかなーって思って…」
先程までのふざけっぷりからは考えられないほど、
舞は寂しそうな顔をした
「好きな奴、出来ねぇの?」
「笑っちゃうよね…、男とはヤるけど、好きになりはしないの…」
クスクスと声を立てるが、顔は笑っていない
「結局、武志も死んじゃうし…さ…ははは…」
「笑えねぇよ」
「え?」
「オレも、好きって気持ちがどういうもんか…わからなかった…」
「ほんとに…?」
舞は様子を伺うように、斉藤を見た
「ほんとだ。
でも…その答を、ゆうひが教えてくれた…」
「…」
「…あんたも、いつかきっと、好きな奴出来るよ。
だからあんまし、自分を隠そうとすんな」
「自分を…隠す…?
あたしが、何を隠してるっての?」
「本当のあんた自身を、隠してる」
斉藤は立ち上がった
「…」
「時間割いてもらって、わりぃな」
斉藤はそう言って出て行った
舞はソファーに倒れ込んだ
「斉藤さんに…もっと早くに出会えていればな…///」
あたしは今頃きっと、
大好きな人が出来てただろうに…