刑事とJK~続編~
第4章 刑事始動
「トムさんは、ゆうひを助けたあとに三宅武志を追いかけ、刺し殺した」
「っ…そん、な…」
舞は口を手で覆った
「…でっちあげでーす、証拠がありませんよ?」
トムは言った
「あんたには、アリバイがない」
「それなら、舞さんだって、アンソニーだって同じじゃないですか?」
と、トムが言うと、斉藤は服を一着取り出した
「これ、あんたが昨日着てた服だな
皆、ここ見てくれ」
斉藤は皆に服を見せた
よく見てみると、黄色い粉がついている
『…?
何これ?』
「花粉だ。
三宅武志の遺体があった周辺にたくさん花が咲いていたから、その花の花粉がついたんだろうな」
「昨日の服に付いてたってことは、昨日その辺りを歩いていたって証拠ですか!?」
細川百恵が言った
「その通り」
「待ってくださーい、この花粉の花は、この島の至るところに咲いていま~す。
三宅さんを殺害した時についたとは限りませんよ~」
『…確かに』
「けどな、トムさん。
オレはあんたが、夜中の1時前に外を歩いてんのを見てんだよ」
斉藤は言った
「斉藤さんひとりの証言、誰が信じますかー?」
「…それは…」
「僕も、見ました…」
細川明が言った