刑事とJK~続編~
第7章 敵に塩を送る
「で、他には?」
「…そんだけ」
清隆は声をすぼめた
「じゃあ、もう帰ってくれ。忙しいから」
「…」
清隆は、ペコッとお辞儀して帰って行った
「はぁ…」
知らず知らずの内に、ため息をついている自分がいる
飛鳥にとって思い入れのある男が現れたら…
俺がしゃしゃり出る幕なんてないわな…
その時、扉がバンッと開いた
「南コラてめぇ!!」
驚いて振り向くと、斉藤だった
「自分勝手も大概にしとけよ…?
飛鳥のこと1番考えてねぇのは、おめぇじゃねぇかよ!!」
「部外者、口出しすんな」
「いーや、オレの嫁のいとこだから親戚なもんで!!」
「いとこ?」
「あ…」
しまった
ゆうひと飛鳥がいとこ同士だって知ってんのは
岩崎のオッサンとオレだけだった…
「とりあえず!!
オレは部外者じゃねぇ!!」
「あっそ」
南はさっさと部屋を出て行った
後に残された斉藤…
「あんの冷血堅物野郎おぉ…」