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刑事とJK~続編~

第7章 敵に塩を送る

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次の日


約束通り、ゆうひと飛鳥はマックで喋っていた



最初は、仕事の話なんかを中心に語っていたが

少ししてから、ゆうひは核心をついてきた



『ぶっちゃけ、南さんと今どうなの?』



「え」



ポロッとポテトが指から落ちた


飛鳥は少し口をむぐむぐとさせ、話した



「…実はさぁ…―――――」






飛鳥が喋りつづけるのを

ゆうひはただ聞いていた



ときどき頷いたりしてやったが、そうしている内にこっちまで切なくなってきた





「――――――…それであたし…清隆を、抱きしめ返しちゃったの…」



飛鳥の声は、だんだん弱くなっていった



「その時…南が見ていたことに気づいて…
あたし…もうどうしたら…」



結局飛鳥は、最後には泣いてしまった



ゆうひももらい泣きしそうになったが
グッと堪えた




『それは…つらかったよね…』



もし自分が飛鳥の立場だったら…


と思うと、やはり飛鳥と同じようなことをしてしまう気がする




『飛鳥は…その清隆さんか南さん、どっちが好きなの?』




「わかんない…全然わかんないよ…」



子供みたいに泣きじゃくる飛鳥


『どっちか
なんて、酷かもしれないけど…でも選ばなきゃ、誰も幸せになれないかもしれないよ…?』




「誰も…幸せに…?」




『いや…わかんないけど…』




「…いっそのこと、3人で付き合えたら楽なのに…」



『え///
でもそれって…えーっと…///南さんの性格じゃ無理な気がするし…///』




「クスッ、冗談だって」




やっと、ちょっとだけ微笑んでくれた





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