刑事とJK~続編~
第7章 敵に塩を送る
「実はあたしさ…
やっと惚れた男が出来たんだ」
「やっと?
俺のことは好きじゃなかったの?」
「普通よりちょっと好きなくらい」
「はああ?」
舞はニコニコと笑った
「その、あたしが惚れた人も刑事さんでさ…
いろいろあたしに諭してくれたよ(笑)」
「諭すって…
何言ってもらえたの?」
「んー聞きたい?
えーっとね…」
と喋りかけた時、舞は口をあんぐりと開けた
そしてバッと立ち上がって言った
「さ、斉藤さん!!??」
「え?」
清隆はつられて振り向いた
すると二人の男が立っていた
一人は見たことのない顔だったが、もう一人は明らかに顔見知り…
南
だった
「あ、あんた確か、三宅舞…」
「斉藤さん、こんなとこで会えるなんて奇遇っ///」
舞は嬉しそうに斉藤に駆け寄った
…舞が惚れた男って、この人だったのか…
まあまあカッコイイかもね
いや、今はそんなことどうでもいい!!
俺はとりあえず南さんを何とかしないと…
と、南を見てみると
何とも気まずそうな顔をしている
話しかけるのが申し訳ないくらいだ
「斉藤さん、この人誰?
友達?」
「友達とか勘弁してくれ
南っつう仕事仲間だ」
「えっ」
舞は南を見たあと、清隆の方を振り向いた
この人が!!?
という感じで驚いた顔をしている