
あったらいいな
第8章 補習授業2
「じゃ~まずバタ足の練習しようか?まず俺が手持ってるからバタ足で進んでみようか」
先生は、まるで小学生に指導するかのように私にそう言う。
『は~い』
まぁ泳げないので指示に従い先生の手を持ちバタ足をした。
―――バチャバチャ…
脚をばたつかせ先生と共に前へ進む。
なんだ案外簡単じゃん♪
そんな事考えていると…
「じゃ手…放すよ」
そう言うと先生が、手を離す…
…離す。
!!
『やっ…ちょ…離しちゃ…』
案の定私は、泳げず…
地面に足をつけた。
『無理です!!!』
「そんな事言わないで?次は、沈まないようにお腹支えてあげるからもう1回ね?」
『は~い』
そして私は、先生にお腹を支えられながらバタ脚をした。
―――ジャバジャバ…
水中で足を動かすが…
それより…先生の手の位置が気になってたまらない。
片手は、確かにお腹を支えている…
けど…
もう片方は、お腹をさすってるように感じた。
やだっ、私なに気にしてっ
夢野先生に限ってそんな事ない。
集中しなきゃ!!
そう思い必死で足を動かした。
