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刑事とJK‡番外編‡

第22章 刑事とBG



「刑事さん」


圭吾が斉藤を呼び止めた


「あ?」


「俺たちも、取り調べ手伝います」


圭吾の発言に、護も祐司も驚いた


「まじで!?」


「…」






斉藤は少し考え込んだ後


「んじゃ、お願いします」


そう言った




―――――――




取り調べは順調に進んでいた


30人くらいは終わっただろう



「―――…そうっすか、ありがとうございます。…次」


斉藤はメモ帳にサラサラと書いた


「ありがとうございます」


祐司は扉を開け、取り調べをした女を外に出した



入れ替わって、男が入って来た

その時――――




「きゃあああああー!!!」



!!!



また悲鳴が聞こえた



斉藤、祐司、護、圭吾は急いで悲鳴が聞こえた部屋へ向かった



「何があった…!!?」



飛び込んだ部屋は、親族やコックやメイド…
身内が待機していた部屋だった

皆ガタガタと震えながら、ある一カ所を見ている



「んな…馬鹿な…」




斉藤は自分の目を疑った




暖炉の前にボンヤリと見えたのは

紛れもなく原黒団蔵だった




「あれは…」


「間違いない、団蔵様の霊だな」


祐司と圭吾は、冷静にその場を見定めた



団蔵は、その今にも消えかかりそうな腕を上げ

どこかを指差した




裏 切 り 者 …




ぼやけた声だったが、確かに全員にそう聞こえた



「(裏切り者…?)」



祐司は、団蔵の霊が何を指差しているのか
はっきりとはわからなかったが

親族を指していることは確信した




そして、何事もなかったかのように
団蔵の霊は消えていった






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