テキストサイズ

刑事とJK‡番外編‡

第23章 刑事とBG~Ⅱ~


「天候の状況次第で、ヘリで来てくれるらしい」



斉藤は圭吾に伝えた



「んじゃ、オレは聞き込みすっから…」


そう言って歩き出そうとするのを

「待ってください」


祐司が止めた



「ぁあ!?(またお前かよ)」



「ベッドのシーツに、ウィスキーのシミがあります。団蔵様が飲んだのか、それとも誰かとここで飲んだのか、それについても聞き込みしてもらえますか?」


祐司は真っすぐな瞳で、斉藤を見た



(こいつに指図されんのは腹立つけど…)


「…わかった」



斉藤はぶっきらぼうに答えた





――――




『…』



ゆうひは、トイレの手洗い場の前で固まっていた


鏡に映った自分を眺める




まださっきの斉藤のことが、頭から離れないのだ






…団蔵さんの後妻の…沙也加って人と、何してたの…?





斉藤は何であたしが泣いていたのか聞いてきたけど…

自覚、ないのかなぁ…





しかしここで、もっとも会いたくない人物に出くわした


「あら、あなたは…」


『…』




沙也加だった





ストーリーメニュー

TOPTOPへ