
刑事とJK‡番外編‡
第23章 刑事とBG~Ⅱ~
「朝になれば自衛隊の方も動いてくるでしょうし」
「よし、じゃあ俺が斉藤さん呼んでくるよ」
そう言って護は部屋を後にした
数分後、斉藤は無愛想な表情で部屋に入ってきた
「勝手に探偵ごっこやってんじゃねぇよ」
「すみません、少し気になったので」
圭吾は斉藤にニコッと笑った
斉藤は、圭吾の隣にいる祐司が目に入った
視線に気づいて、祐司も真っすぐに斉藤を見た
二人はしばし睨み合った
(気に入らねぇ…!!)
「まあまあ、二人とも落ち着いて」
張り詰めた空気を察知して、
圭吾が二人の間に割って入った
「で、何か出てきたのか?」
斉藤は圭吾に振り返った
圭吾は薬が入っていた袋を斉藤に見せる
「ベッドの下に落ちてました」
「これは…」
「鑑識に調べてもらいたいんです。あと、団蔵様に持病があったのかも調べてください。持病の薬と偽り飲ませた可能性もあります」
「…わかった」
斉藤は懐から携帯電話を取り出した
「あー中島さん?…」
斉藤が話している間、祐司は周りを見渡した
ベッドに近づき、目を細めた
「圭吾先輩、これ見てください」
祐司はある一点を見つめた
シーツにわずかな、茶色のシミが付いていた
匂いをかぐと、ウィスキーの香りがした
「団蔵様が飲んだのか、それとも誰かと飲んだのか…」
「ああ、わかった、んじゃ」
斉藤は電話を切った
