
刑事とJK‡番外編‡
第23章 刑事とBG~Ⅱ~
「あー!!先輩、思い出しましたよ!!」
突然シゲが、バシバシと斉藤の腕を叩いた
「いてーな!!
調子乗んじゃねぇ!!」
「す、すいません…
それで先輩、あのメガネさんを思い出したんすよ!!
確か前総理大臣のSPやってて、僕、よくニュースで見てたんすよ!!」
「総理大臣の?」
興奮しているシゲをよそに、斉藤は圭吾をちらりと見た
…対応から何まで、文句の付けようがねぇ奴だとは思ってたけど…
結構大物だったとはな…
――――――――
「よ、お疲れさん」
屋敷の外でタバコを吸っている祐司の隣に、斉藤は腰を下ろした
「お疲れ様です」
一応事件は解決…
聡や芳子、そして団蔵の相手をした女は、警察署の方へ送られた
屋敷の警備という任務も終わったので
祐司は一服吸っていたのだ
「吸います?」
「いいや、オレは吸わねぇ」
「…意外ですね」
「どういう意味だてめぇ」
斉藤が祐司を睨み、目が合うと、お互い微笑した
「ボディーガードも、なかなかなもんだよな」
「お互い様ですよ」
祐司は吸い終わると、言った
「そろそろ行きます」
「おう、んじゃオレも帰っかな」
斉藤も立ち上がった
「お元気で」
「おめぇも、死ぬんじゃねぇぞ」
二人はまた
反対の方向へ歩き出した
