
刑事とJK‡番外編‡
第23章 刑事とBG~Ⅱ~
その時、閉じていた扉がバンッと勢いよく開いた
『斉藤っ!!』
ゆうひの声と共に、シゲや検察官たちがバタバタと入ってきた
「皆さん、ご無事ですか!?」
「ゆうひ!」
斉藤は、ゆうひのもとに歩み寄った
『さいとぉぉ~』
ゆうひは斉藤にしがみついた
『急に停電して…居間から物凄い音がしたから、ドア開けようとしたら全然びくともしないんだもん…
一体何があったの!?』
ゆうひは辺りを見回した
窓ガラスは割れ、椅子や絵画や槍は散乱しており、部屋はめちゃくちゃ状態だった
「団蔵にひっかき回されたんだよ…」
斉藤は、聡や芳子の方に目を向けた
もう団蔵の姿はそこにはいなかった
「団蔵様は、節子さんのもとに行ったみたいですよ」
そう言いながら、祐司が斉藤のもとに歩み寄った
「一件落着、だな」
斉藤は拳を祐司に向ける
祐司も拳を作り、コツンと合わせた
(あれ?この2人…いつの間に…?)
ゆうひは驚いた目で、2人を見合わせた
