
刑事とJK‡番外編‡
第16章 佳奈の奮闘記
「ゆうひちゃん、一緒にお弁当食べよっ」
『あ、…あたし一人で食べるから』
「あぁ…そう…」
あたしはまた断られた
「佳奈、また丹羽さんに話し掛けてたの?」
「やめときなって、いっつも一人だし、暗そうだし」
と、友達は言う
「だってさぁ…」
初めてゆうひちゃんを見たのは、高校一年のとき
普通に可愛いし、和やかだし、すぐに友達になれる気がしたっていうのが第一印象。
初めの方は、ごく普通に喋ってた
でも、だんだん向こうから避けるようになった
あたしにだけじゃない
クラスの人を、先生を、学校の全てを
ゆうひちゃんは避けていた
そんなゆうひちゃんとは、何気に3年間一緒のクラスになった
だからあたしは、せめて3年目くらいはと思って
始業式が始まってからは毎日のようにお昼に誘った
でも、いくら誘ってもゆうひちゃんは断り続ける
ほんとに…普通に可愛い子なのに…
