
刑事とJK‡番外編‡
第16章 佳奈の奮闘記
「付き合うって…、恋人みたいにってこと…?」
「"みたいに"じゃなくて、"として"付き合う。
だって俺、福田のこと嫌いじゃねーもん」
「…好きでもないでしょ?」
「福田がもし、俺のこと好きでいてくれんのなら…
福田のこと、好きになれる自信ある」
「…」
…どんな自信だ…
こんな付き合い方、あたしにはおふざけにしか思えない
でも、小川君の目は真剣そのものだ
「…ゆうひちゃんの代わりとかじゃ、やだよ…?」
「そんなふうには、絶っっ対思わない」
「…」
…そんなの…ずるいよ…
あったかいものが、ほっぺを伝ってる…
拭き取るの、めんどくさい…
小川君…
「…ます…おねがぃしますぅ…、小川くんのこと…ずっと好きだからぁ…///」
泣きながら言葉を発するのって、
何言ってるかわかんない
でもとりあえず…
気持ちだけでも
伝わってくれたら、…いいな
