
刑事とJK‡番外編‡
第16章 佳奈の奮闘記
放課後、また小川君は話しかけてきてくれた
「なぁ、福田ー、何で怒ってんだー?」
「…」
あたしは、さっさと帰ろうとした
「おい福田…」
小川君はついてきた
なんで今さら、こんなに絡んでくんのよ…?
うっとしい…
「嘘つき!!」
「へ?」
あたしは、周りに誰もいないことを確認してから言った
「ゆうひちゃんに告ったらしいね」
「…まぁ…フラれたけど」
「あたしがあんたに告った時は、好きな子なんていないって言ってたじゃんか!!」
「あ、うん」
「でも結局ゆうひちゃんのこと好きだったんじゃん…」
やだもう
泣きそう…
「だって…あの次の日の肝試しんときに惚れたんだもん…」
「ぇ…」
そんなきっぱり、言うんじゃねーよ…
「…でも、丹羽の奴、大好きな彼氏さんがいるみたいだし…。なんか、俺すっげー虚しい!!」
「あたしだって虚しい!!」
「よっしゃ!!
虚しいもん同士、付き合うか!!!」
「は?」
「なんだよ、聞こえなかったのか?
虚しいもん同士、付き合うか!?」
…何言ってんだこいつ…
「ガチで言ってんの?」
「もち!!」
