テキストサイズ

刑事とJK‡番外編‡

第22章 刑事とBG


さきほどの悲鳴で会場はざわついていた


祐司たちが下に降りると、招待客たちが詰め寄ってきた


「さっきの悲鳴は何!?」
「団蔵さんが死んだって本当!?」


「落ち着いてください、ひとまず会場にお戻りください。
事情を説明します」

圭吾は落ち着いて対応した



パリンッ!!

「きゃあああ!!」

どこかでグラスの割れる音がした


会場はパニック状態になりつつある


祐司はすかさずマイクを手に取った


〈皆さん、落ち着いてください!!〉


祐司が声を張り上げると、一瞬でざわめきが収まった

みんな祐司の方に注目する



〈私たちは警備の者です。今回、原黒団蔵様の依頼で、この屋敷を警備するように頼まれました〉


祐司は周りを見渡し、再び続けた


〈しかし私たちの注意不足で、犠牲者を出してしまいました…〉


一呼吸置き



〈原黒団蔵様が、お亡くなりになりました…〉


ザワ

再び会場はざわめいた



〈皆さんには、ひとまずこちらで待機してもらいます!!
ご迷惑をかけて申し訳ありません!!〉

祐司は深く頭を下げた


会場はまだザワザワしている
が、パニック状態は収まったようだ





すると、パーティー会場に斉藤が入ってきた


どうやら現場検証を一通り終えたようだ



「貸せ」


「え?」


斉藤は祐司の持っていたマイクを取り上げ、喋った



〈えー…あー、すんません〉



今度は斉藤に注目が集まった



〈オレは刑事なんすけど、…団蔵さんのことについて、パッと見た感じを伝えようと思いまーす…〉



ストーリーメニュー

TOPTOPへ